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ゲームと友達と私。

「ゲームゆる飲み会」開催の手引き

「五反田ゲームゆる飲み会」という名前を聞いた事はありますでしょうか? 

省略前の名称は「五反田でゲーム好きがゆるく集まる飲み会」です。その名前の通り、東京のJR五反田駅近くで、ゲームが好きな方々が集まって、ゆるく楽しくワイワイする飲み会です。

2017年11月に初開催して以降ほぼ毎月開催しており、累計で約50名と大変多くの方にご参加頂いています。現在の幹事はハルさん(HaL (@HaLthstone) | Twitter)に引き継いでおります。

「やっぱりゆる飲み形式って良いよね!」という声を聞いたので、幹事を引退した身ではございますが開催に当たっての準備や注意点の手引きをまとめ、コミュニティに貢献できればと思いました。(役立つかどうかは不明ですが・・・)

ゲームゆる飲み会を始めるきっかけ

 ツイッターを始めてから、もっとゲーム好きの方と交流したいと考えていました。各地で多種多様なオフ会が開催されてはいるのですが、私自身が特別やり込んだゲームが無いため、どれに参加すれば良いか分かりませんでした。そもそも「オフ会」や「ゲーマー」という言葉にとても抵抗があり、ましてやそんなにゲームが上手い訳でも無いのに対戦会だなんて・・・と思っていました。(それでも意を決して参加したハースストーン対戦会はコテンパンにされましたが楽しかったですw)

もっと広いジャンルで、ゆるく集まっている会は無いかと悩んでいるうちに気付いてしまったのです。”自分で主催すれば良いじゃん”と。

 交流の場という意味では、カフェ集会とか対戦会でも良かったのです。しかし重要なのは参加者の心のハードルを下げる事だと考えています。「プレイヤー同士で集まって対戦しましょう!」というよりは「初対面だけど居酒屋で飲みましょう!」という会に参加する方が個人的には気が楽でした。飲み会ならゲームの強さは関係無いし、様々な話題で盛り上がれると考えたのです。

開催の手引き(目次)

前置きが長くなりましたが、ここから本題です。準備から当日まで、大きく分けて5段階になります。各項目での動きや注意点の後に、やりながら思った事を書いていきます。

  1. 開催地域やお店を考える
  2. 来てくれそうな人に声をかける
  3. お店の予約をする
  4. イベント運営サイトの登録をする
  5. 当日の動き

1.開催地域やお店を考える

幹事をする方がアクセスしやすい場所を選びましょう。私は住まいからアクセスの良い「五反田」にしました。

続いてお店ですが、参加者の心のハードルを下げるという意味で安価なお店が良いと思います。ただし立ち飲み屋さんなどは落ち着いて話が出来ないので避けましょう。(・・・ゲームゆる立ち飲み会、それはそれで面白そう?w)私は鶏の唐揚げが好きで、普段から利用していた「鳥貴族」にしました。

自分の感覚はあっているか、そもそもその地域で集まってくれる方はいるのか不安な場合はアンケートを活用しましょう。

五反田にも需要はあった。誰かに笑われても良いから、アンケートを答えてくれた人の為にこの飲み会を成立させると心に誓いました。

2.来てくれそうな人に声をかける

 順番おかしくない?お店の予約まだじゃんと思いましたか。飲み会を成立させると心に誓いました。だからこそ、参加者0人という地獄は避けたいところです。

幸いなことに、上記のアンケートをツイートした際に「参加したい!」とリプライを下さった方がいらっしゃいました。ツイッター上でやりとりしたことがあるとはいえ、顔も知らないこんな私の為に。

DMでやりとりをして、その方が参加できそうな曜日や時間を伺い、おおよその開催日を決めるという流れになるのです。私は最悪の場合を考えて、地元のゲーム好き友達にも声をかけておきました。実際には平日(火曜日)の夜開催という方向性を決めました。

3.お店の予約をする

 初開催の時は「鳥貴族 五反田西口店」を予約しました。調整した日程で予約をします。幸いなことに五反田には他にも沢山のリーズナブルな居酒屋があった為、万が一予約が取れなかった時の保険がありました。およそ3週間前にはお店を予約しますが、人数が不確定ということもあって最初は4名で予約しました。開催を重ねていくとだんだん予測ができるので、私が幹事をしていた頃は10名程度で予約をしていました。参加希望人数がオーバーする時はお店に増やせるか確認するのですが、開催日が近づいて人数が少なそうな場合は早急にお店へ連絡します。お店によって人数変更の期限が違うので予約時に確認しましょう。鳥貴族は前日までに連絡でした。それもありがたいポイントです。

お店を選ぶ際に参加者の負担金額を「会費制」か「割り勘制」にするかで悩みました。会費制は予算が分かりやすいというメリットがあるのですが、急遽欠席となってしまった場合、食事代を幹事が負担しなくてはならないというリスクがあります。

割り勘制は負担金額が会計時までわからないというデメリットがあるのですが、最終的に選んだ鳥貴族は(大食いの私が)どんなに飲み食いしてもおよそ3000円程度で収まるということを知っていました。一般的な居酒屋さんでの飲み放題コースはおよそ4000円程度から。支払う金額が少ないというのは大きなメリットだと考えます。

参加者にはもちろん、場を提供してくれるお店にも迷惑をかけないよう心がけます。

4.イベント運営サイトに登録する 

ATND(アテンド)というイベント運営サイトに登録します。

参加人数が把握しやすい事と、参加される方が今までどんなイベントに出席したかが見れます。リンク先は過去の登録フォームです。

atnd.org

 イベント登録をしたらすぐにツイッターで告知します。固定ツイートに設定をして「そういえば気になっていたんだよなー」という方がすぐに参加登録ページを見つけられるようにしておきましょう。ここまででおよそ3週間前です。告知ツイートが多すぎるとツイートを見られた方が不快に思われてしまうので1週間に1度、登録締め切りが近くなってきたら3日に1度程度にしておきましょう。

5.当日の動き

さて、いよいよ当日です。 集合場所は既にお伝えしてあるので、幹事はなるべく目立つ格好で時間前に待機しましょう。バッグにワンポイントがあったり、ゲームグッズを身につけていたり。私の場合は赤いTシャツと帽子とメガネが正装です。

 もし、準備期間に余裕があれば参加者名簿を作りましょう。初対面の方に会うと名前を覚えるのが大変という方も、これがあれば万事解決。これが参加者の皆さんにいつも好評です!

 全員集合されたら速やかにお店へ移動。もし遅れる方がいる場合は先にお店へ向かうよう伝えましょう。いよいよゲームゆる飲み会の始まりです。飲み会中に幹事として心掛けているのは以下の事です。

  • 幹事は端に座る。初参加の方は真ん中に座ってもらう
  • 好きなゲームや最近プレイしたゲームを聞く
  • 自分が話すのではなく、相手の話題を引き出す
  • 退店時間を把握しておく

 端、特に通路側に座るのは、お店側と連携しやすい事と飲み会全体が見えるため。そして自分のすぐ隣の人でなく、もうひとつ隣の人に話題を振ると、会全体が賑やかになる気がします。初参加の方が真ん中に座るのは、両サイドと正面に話し相手の選択肢が生まれるからです。初めて参加される方は、誰も知り合いの居ない飲み会に、勇気を振り絞って参加登録してくれたのだと思います。(私もそうでした。)そんな時に頼れるのは幹事だけ。なので端に座っている幹事から真ん中に座っている初参加の方に、わざわざ遠距離で話題を振っていきます。その話を聞きつけた周りにいる方と楽しそうな会話が始まったら、ミッションコンプリート。

ゲームゆる飲み会の参加条件のひとつとして「ゲームが好き」という項目があります。上手くなくても良いし、他の人に負けないくらいやり込んでいなくても良い。ただゲームの好きな所を思い出しておいてください。タイトルを知っていれば共感する話題に、知らなければ新たな知識となり話題に花が咲きます。自分から話すのが苦手な方もいるので、今までどんなゲームをやられてきたかを引き出すのが、幹事の腕の見せ所です。

飲み会終盤にはゲームの話題と酔いで胸いっぱいとなりますが、幹事は退店時間を把握しておき精算を行います。多少の前後でしたら細かい金額は切り捨てて千円単位で頂きましょう。(鳥貴族だといつも3000円)もし精算金で多く預かるようなら、二次会のおつまみ代に還元します。

時間のある方と近くのお店で二次会をして、流れ解散となります。よくお世話になっている「82五反田西口店」さんのキャッシュオンデリバリーシステム(カウンターで個別会計+受取)が幹事としては非常にありがたく・・・と長くなってしまうので二次会編はまたの機会にしましょう。

終電が無くなる前に帰りましょう。時折「楽しすぎて終電逃したので朝までネットカフェで過ごします!」と耳にします。幹事としてはこれ以上ない嬉しい言葉なのですが、身体を壊さないように気をつけてくださいw二日酔いにも注意です。あと声が枯れます。

まとめ

ゲームゆる飲み会の開催にあたって、1・2番は立ち上げ時に悩む所ですが、ある程度定例化すると3・4・5番を準備すれば飲み会ができます。定例化すればゲームゆる飲み会の存在を知ってくれる人が増え、次回は予定が合えば行こうかなと思ってくれるかもしれません。

一年間を通して幹事をやってみて、事前準備や個別の連絡が大変でしたが、それ以上に参加してくれた皆さんからの労いの言葉をもらって、なんだか新しいゲーム仲間が出来たようでした。幹事の特権は、自分の予定に合わせてゲームゆる飲み会をブチ込めること。当たり前ですが、幹事時代の私の五反田ゲームゆる飲み会参加率は驚異の100%でしたw

あくまでこの「ゲームゆる飲み会開催の手引き」は私が自分の出来る範囲の事と負担を考えながら実行してきたことなので、必ずしも正解だとは思っていません。幹事さん毎に特色が出ると、もっと面白いと思います!もしこの記事を読んで、ゲームゆる飲み会を主催してみたいけどどうしたら良いか分からないという方がいましたら、全力でサポートしますのでお気軽に声をかけてください。

「池袋ゲームゆる飲み会」とか「秋葉原ゲームゆる飲み会」とか、いろんな街の名前がついた飲み会が開催されて、興味を持ってくれている方の近くで参加のしやすい環境になれば素敵だと思っています。そしてそこで知り合った方と一緒に、交流会や対戦会などのイベントに飛び出す最初の一歩になれば幸いです。

 ぜひ、あなたの街のゲームゆる飲み会幹事になってみてはいかがでしょうか。私はその時に参加者として、お邪魔させていただきます。(子育てが落ち着いてから・・・w)